和歌山県東牟婁郡太地町にある「太地町立くじらの博物館」は、イルカとクジラのエサやり体験やショーなどが楽しめる博物館です。
太地町は昔から捕鯨が行われていた町であり、本館には捕鯨の歴史に関する資料や道具、クジラの生態を知ることができる標本などが展示されています。
くじらの博物館の入場料金は、高校生以上が1300円、小中学生が700円で、公式サイトから入場割引券を印刷して提示すれば、100円割引になります。
太地くじら浜公園周辺
南国チックな太地くじら浜公園内に入ると、くじらのしっぽのモニュメントがあり、実際に捕鯨で使われていた第一京丸が展示されていました。
第一京丸は全長69mの大型船で、2007年の調査捕鯨を最後に引退したそうです。
第一京丸の近くには、紀の松島めぐりができる観光船乗り場がありました。
くじらの博物館内には、昼食がとれるような所はありませんが、博物館の外にある無料駐車場の付近で食堂が営業していました。
イルカショー
イルカショーは1日に4回開催されていて、1回のショーの所要時間は10分ぐらいです。
ショーの会場は小さめですが、その分近い距離でジャンプのパフォーマンスを見ることができました。
笛にあわせて体を反らしたポーズをとったり、イルカの体に関する解説などもあって、一般的に見るイルカショーより面白かったです。
ショーが終わった後に、希望者は200円でバンドウイルカにタッチすることができ、自分のカメラを渡せば記念撮影もしてくれます。
あまり混雑していなかったので、この機会にと初めてイルカをさわりました。
イルカショーが行われるプールの横手には、シロナガスクジラの全身骨格の複製がありました。
クジラショー
敷地内の入り江を利用したプールでは、クジラショーが1日4回開催されていて、コビレゴンドウやオキゴンドウ、ハナゴンドウがパフォーマンスを見せてくれます。
クジラショーを見ることができるのは関西ではここぐらいだと思いますが、イルカよりひとまわり大きい体で豪快なジャンプを見せてくれます。
トレーナーと一緒に泳ぎながら行うパフォーマンスもあり、サーフィンのようにクジラの背中に乗ったりします。
イルカ・クジラとのふれあい
入り江のふれあい桟橋では、200円でイルカのエサやりをしました。
桟橋を歩いていくと、エサをもらおうとイルカが海面から顔を出して、くちを大きく開けて近寄って来ます。
イルカに餌やりをした経験は初めてで、イルカをまじかで見れたので、貴重な体験ができたと思います。
餌やりをしていた時に、白い体色のハナゴンドウがいました。
白いハナゴンドウの瞳は黒く、体の一部にも黒い箇所があるため、アルビノという先天的にメラニン色素が無い状態ではなく、白変種と考えられているそうです。
カヤックアドベンチャーというイベントでは、ボートに乗って自分でオールを漕ぎながら、10分ぐらいクジラに餌やり体験ができます。
クジラの方から大きく口を開けて近寄って来るので子供は楽しそうでしたが、距離が近くて迫力があります。
海洋水族館
敷地内のいちばん奥にある海洋水族館では、館内に水中トンネルがあり、イルカが泳いでいる姿を見ることができます。
ハリセンボンなど太地町周辺の海に生息する魚類や、水クラゲなどが飼育されている小さな水槽も展示されていました。
海洋水族館の屋上プールでは、ちょうどスタッフの人が来ていて、イルカにエサやりをしながら体調を見たり、トレーニングをしているように見えました。
海洋水族館には、スピカという名前のアルビノによって体色が白いバンドウイルカがいました。
全身が真っ白のイルカは非常に珍しいですが、紫外線に弱いなどアルビノによるハンディがあるため、自然界では生存が厳しいそうです。
本館の展示
博物館の本館1Fは、クジラの骨格標本が天井から吊り下げられていて、おみやげやグッズを販売しているショップがあります。
2Fはくじらの体に関する標本、3Fは捕鯨で使う道具類が多数展示されていました。
施設情報
太地町立くじらの博物館の公式サイト
住所
〒649-5171
和歌山県東牟婁郡太地町太地2934-2
アクセス(電車・バス)
JR「太地町」で下車→太地町営じゅんかんバス「くじら館前」で下車
駐車場(普通車)
無料駐車場あり
営業時間
8:30~17:00
定休日
年中無休