京都市北区にある「高桐院」は、大徳寺内にある塔頭の一つで、1601年に細川忠興により建立された細川家の菩提寺です。
高桐院は、京都の紅葉スポットのひとつとして知られていて、1996年にJR東海「そうだ 京都、行こう。」のキャンペーンで、CMやポスターに取り上げられたことがあり、紅葉シーズンにはたくさんの観光客が訪れます。
大徳寺に数ある塔頭のうち、高桐院のほかに常時公開されている塔頭は、瑞峰院・大仙院・竜源院があります。
庭園の紅葉
高桐院の門をくぐると、客殿まで直線に伸びた石畳の参道があります。
参道の左右は、おもに竹林と楓の木が植えられいて、静寂で落ち着いた雰囲気と、参道の苔の上に落ちた散り紅葉がいい感じです。
客殿南庭は地面が苔のじゅうたんのようで、中央に石灯篭がひとつだけ置かれており、楓の木がまばらに生えている趣のある庭です。
たくさんの人が南庭の軒先に腰かけて、ゆっくり紅葉を観賞したり写真撮影を楽しんでいました。
高桐院の建造物は、客殿と書院、庫裡等があります。
書院は茶の湯の大成者である「千利休」の邸宅を移築したもので、書院に続いて茶室「松向軒」があります。
書院前庭のドウダンツツジがきれいな赤色で、素晴らしい紅葉でした。
写真は撮りませんでしたが、庭園奥には墓所があります。
細川忠興と正室の細川ガラシャ夫人、歌舞伎の創始者とされる出雲阿国等の墓(石灯篭)があります。
細川ガラシャは明智光秀の三女として生まれ、本名は玉(たま)と言いますが、キリシタンでありクリスチャンネームがガラシャだそうです。
高桐院全体を見てまわった所要時間は30分ぐらいで、入場料金は大人400円でした。
施設情報
住所
〒603-8231
京都府京都市北区紫野大徳寺町73-1
アクセス(電車・バス)
地下鉄烏丸線「北大路」で下車→市バス「建勲神社前」または「大徳寺前」で下車→徒歩約10分
駐車場(普通車)
収容台数約50台(大徳寺駐車場)
2時間まで500円 以降30分毎100円
拝観時間
9:00~16:30
定休日
6月8日(高桐院開祖忌)