京都市北区にある「金閣寺」は、室町幕府三代将軍の足利義満が西園寺公経の別荘を譲り受け、山荘「北山殿」を造ったのが始まりとされているお寺です。
正式名称は、足利義満の法名をとって鹿苑寺といい、相国寺の塔頭寺院のひとつです。
1994年に「古都京都の文化財」のひとつとして世界文化遺産に登録され、京都を代表する観光スポットとして、外国人の観光客もたくさん訪れます。
舎利殿の構造と金箔
金閣と呼ばれる舎利殿は三層構造の建築物で、二層と三層は金箔が貼られており、屋根の上には鳳凰が輝いています。
舎利殿は各層の建築様式が異なり、一層は寝殿造で法水院、二層は武家造で潮音洞、三層は禅宗仏殿造で究竟頂(くっきょうちょう)と呼ばれています。
舎利殿の金箔がきれいですが、1986~1987年にかけて、約20kgの金を使用して張り替え工事をしたそうです。
境内の見所
鐘楼
金閣寺の総門をくぐって少し歩くと、左側に鐘楼があります。
訪れた時は200円で鐘をつくことができ、観光客の方が並んでいました。
鏡湖池
金閣が建っている鏡湖池を中心とした庭園は、室町時代の代表的な池泉回遊式庭園で、国の特別史跡および特別名勝に指定されています。
天気のいい日に鏡湖池の水面に映った金閣は、逆さ金閣と呼ばれています。
陸舟の松
陸舟の松は、足利義満が自分で植えたとされている松で、船に見える形をしています。
京都三松の一つに数えられており、立札には樹齢600年と記載されていました。
銀河泉・厳下水
金閣から順路に沿って歩いていくと、義満がお茶の水で使用したとされる銀河泉と、義満がお手洗いで使用したとされる厳下水があります。
龍門の滝
厳下水の横にある高さ約2mの龍門の滝は、滝の下に鯉に見立てた鯉魚石が置かれています。
鯉が滝をのぼりきると龍になるという、中国の故事「登竜門」にちなんでいるそうです。
賽銭投げ
石仏が8体ぐらい置かれてる中央付近に、小さなお椀が置かれていて、観光客がお椀に向かってお賽銭投げをしている場所がありました。
運試しのつもりで、参道から家族でお賽銭を投げてみましたが、なかなかお椀に入れるのは難しいです。
他にも石仏が3体置かれてる場所も、同じようにお賽銭投げをしていました。
夕佳亭
夕佳亭は、江戸時代の茶道家である金森宗和により造られた茶室で、「夕日に映える金閣が殊(こと)に佳(よ)い」ということで夕佳亭と名付けられました。
母屋の床柱は南天の木を使用しており、日本で最大級の南天の柱として有名だそうです。
夕佳亭のそばにある貴人榻は、椅子の形をしている石で、高貴な人の腰掛け石とされています。
不動堂
不動堂は、金閣寺の拝観経路の最後にあります。
不動堂の御本尊は、弘法大師作とされる石不動明王で、眼病に霊験あらかたとされています。
施設情報
金閣寺の公式サイト
住所
〒603-8361
京都府京都市北区金閣寺町1
アクセス(電車・バス)
市バス12、59系統「金閣寺前」で下車すぐ
市バス101、102、204、205系統「金閣寺道」で下車→徒歩5分
駐車場(普通車)
収容台数150台 1時間まで300円 以降30分毎150円
拝観時間
9:00~17:00