京都市右京区にある「神護寺」は、824年に前身寺院である高雄山寺と河内の神願寺が合併されたのが起源で、紅葉スポットで知られている寺院です。
清滝川に架かる高雄橋を渡ると、神護寺まで続く参道の入口があります。
参道の石段を上り始めてから神護寺までは徒歩10分ぐらいで、参道の途中に硯石亭という茶屋がありましたが、訪れた正月は営業していませんでした。
境内の見所
楼門の横に受付があり、拝観料は中学生以上が600円で、小学生が300円です。
境内に入ると、広々とした砂利道が奥へと続いています。
楼門から入って少し歩くと、右側に和気公霊廟があり、和気清麿が祀られています。
和気清麿は、神護寺の前身寺院である高雄山寺を建設し、平安京の建設で造営大夫として尽力した人物です。
和気公霊廟からさらに奥へ進むと、鐘楼へ上る階段があります。
鐘楼の内部は非公開なので観ることはできませんが、鐘楼にかかる銅鐘は三絶の鐘と呼ばれ、銘の神護寺、姿の平等院、声の三井寺として日本三名鐘のひとつにあげられており、国宝に指定されています。
金堂は1935年に山口玄洞の寄進により再興された建物で、御本尊で国宝に指定されている薬師如来立像が安置されています。
五代堂近くに大きな迫力のある鬼瓦が置かれていましたが、金堂の屋根に使われているものと同じ鬼瓦ということに、写真を後から見直していた時に気がつきました。
金堂の裏手にある多宝塔は、普段非公開で外観しか見ることができませんが、国宝に指定されている五大虚空蔵菩薩が安置されています。
春季と秋季に、多宝塔特別拝観で御開帳される日があります。
今の大師堂は、空海の住房であった「納涼房」跡に、細川忠興の寄進により再建されたもので、板彫弘法大師像が大師堂の御本尊として安置されています。
毘沙門堂は1623年に建てられたもので、今の金堂が建てられる前は毘沙門堂が金堂でした。
閼伽井(あかい)と呼ばれる井戸は、弘法大師が灌頂の浄水として使用するために、大師自ら掘られたと伝えられています。
かわらけ投げ
境内の一番奥には、かわらけ投げができる場所があり、近くの休憩所でかわらけが2枚100円で販売されています。
厄除と書かれた素焼きの土器(かわらけ)を錦雲渓に向かって投げると、文字通り厄除けになるというものです。
見晴らしが良い錦雲渓に、フリスビーみたいに思いっきりかわらけを投げるのはなかなか気持ちがよく、誰がいちばん遠くに投げれるか競い合ったりして子供と楽しめました。
施設情報
神護寺の公式サイト
住所
〒616-8292
京都府京都市右京区梅ヶ畑高雄町
アクセス(電車・バス)
JRバス「山城高雄」で下車→徒歩20分
市バス8系統「高雄」で下車→徒歩20分
拝観時間
9:00~16:00