京都市北区にある「今宮神社」は、徳川綱吉の生母である桂昌院(お玉の方)と関わりが深く、玉の輿の御利益があると言われている神社です。
玉の輿の語源は、桂昌院(お玉の方)が西陣の八百屋の娘から三代将軍徳川家光の側室となり、後に五代将軍となる綱吉を生んで、女性最高位の従一位まで昇り詰めたことが由来となっている説があります。
桂昌院は荒廃していた今宮神社の復興に力を入れたことから、玉の輿の御利益があるといわれるようになったそうです。
境内のお社
本社は大己貴命(おおなむちのみこと)・事代主命(ことしろぬしのみこと)・奇稲田姫命(くしなだひめのみこと)が祀られていて、健康長寿や良縁開運の御利益があります。
本社に向かって左側に建つ疫社は、素盞鳴命(すさのをのみこと)が祀られており、健康長寿や厄除の御利益があります。
織姫社は、西陣織物の祖神・技芸上達の神とされる栲幡千千姫命(たくはたちぢひめのみこと)が祀られています。
織姫社前の左右には、先端がとがっている献灯がありますが、織物を織るときに使う杼(ひ)という道具をモチーフにしています。
上記のほかにも、今宮神社の境内には若宮社や織田稲荷社など、小さなお社がいくつもあります。
織田稲荷社の横手には桂昌院のレリーフが設置され、桂昌院の功績について書かれていました。
名物あぶり餅
今宮神社には楼門以外に東門があり、東門の手前には向かい合う形で、かざり屋と一和という2軒のお店があります。
今宮神社に参拝した時は、店の前に結構人がいるなと思いながら素通りしてしまったのですが、2軒のお店はあぶり餅の名店としてよく知られていて、あぶり餅目当てに訪れる人もいるそうです。
かざり屋と一和は、水曜日が定休日です。
境内の紅葉・やすらい祭
11月下旬に参拝した時は、境内の所々ですがもみじの紅葉を観ることができ、鮮やかに赤く色づいていてきれいでした。
今宮神社を拝観した所要時間は30分程度で、徒歩で行ける距離に紅葉の名所として知られる大徳寺の高桐院があるので、紅葉の季節に合わせて拝観するのがおすすめです。
今宮神社の代表的な祭りとしては、毎年4月の第2日曜日にやすらい祭が行われ、太秦の牛祭・鞍馬の火祭と共に京都の三奇祭の一つとして知られています。
やすらい祭は平安時代に、桜の花の散る時期に流行する疫病を鎮めるために行われたのが始まりとされています。
施設情報
今宮神社の公式サイト
住所
〒603-8243
京都府京都市北区紫野今宮町21
アクセス(電車・バス)
市バス46系統「今宮神社前」で下車すぐ
地下鉄烏丸線「北大路」で下車→市バス1・北8・M1・204・205・206系統「船岡山」で下車→北へ徒歩7分
駐車場(普通車)
収容台数約44台 1時間まで100円 以降30分毎100円
12/31~1/5 1時間毎500円